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「引用」で儲かった「3億6千万円」は不正?

2017年9月13日号

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世間では大きく注目されていないようですが、
出版界的には、何とも大きなニュースが飛び込んできました。
それは「文春砲」の文芸春秋が、
新潮社に詫びを入れたというものです。

http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bk1eaaaMdcu2fjac

このケースは記事のトーンとしては、
当初、編集側では「記事(ネタ)の盗用」を否定していた文芸春秋が、
「中づり」の不正入手に限ってではあるものの、
一転、新潮社に「謝罪」したという点に重きを置いています。

この「事件」の内容として、これまで報道されてきたのは、
取次のトーハンから文春の販売担当が、
週刊新潮の「中づり」広告の原稿を発表・発売前に不正に入手して、
その内容に応じて、週刊文春の記事を変更したり、
オンラインメディアの文春デジタルで、
週刊新潮の発売前に、同内容の記事を紹介したりしたというもの。

「スクープ命」の週刊誌でこれをやられたら、
新潮側の損害は甚大で、
本来「詫びを入れられたから」で済ます話でもなく、
著作権の侵害や不正競争防止で、
「刑事事件」となってもおかしくないレベルの不正行為です。

週刊文春が他の週刊誌に、
逆に同じことをやられたら怒り心頭でしょうし、
そもそも「アンフェア撲滅」を「錦の御旗」に、
芸能人や政治家のスキャンダルをスクープしている、
週刊文春編集関係者という自らの行動を、
どう評価していくのか!という、
雑誌の存続にかかわる、根源問題に突き当たる「大事件」です。

しかし、現実には、水面下の交渉を経て、
大手老舗出版社の経営幹部同士の「なぁなぁ」の手打ちといった決着であり、
佐藤義亮も菊池寛も「後輩の情けなさ」に、
草葉の陰から泣いているのではないでしょうか?

これでは、文春デジタルなどでの、
傍若無人の直撃取材ぶりを「肯定する縁(よすが)」が、
無くなったというのが実感です。

今後、突撃取材された政治家や芸能人は、
「コメントするに値する媒体かどうか、質問に答えてください!」
と宣言して、社長が認めた編集部の著作権侵害や不正競争についての見解を、
文春デジタルのビデオの回っている取材の場で、
堂々と聞いてみてはどうでしょうか?

まあ、あくまでも業界のうわさとしては、
この「事件」を奇禍として、
歴代でも最もアグレッシブでアンコントローラブルな、
新谷編集長率いる週刊文春編集部の首根っこを、
文芸春秋の松井清人社長側が抑える目的が「メイン」という声もあり、
社内抗争の具として使われた面もあると思われますが・・・。

【「週刊文春」編集長の仕事術】
新谷 学 (著)

http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bk1eaaaMdcu2fjad

出版・編集という行為を、
メディアシフト、それに伴う「出版不況」という環境を前提に、
週刊誌というコンテンツビジネスを、
ビジネスとして再生させようという試みとその戦術を開陳しています。

残念ながら、トーハンから「中づり」を手に入れる方法や
ホテルの廊下に隠しカメラを設置方法は明示されていませんが、
「再生を目指す」組織に共通する、
組織モチベーションの向上策を含めた、
対外的な信頼=協力者づくりなどの具体策には、
学ぶ点の多い「ビジネス書」とはなっています。

http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bk1eaaaMdcu2fjad

◆今日の話題◆
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あまりに知られていない著作権の内容
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ここのところ、知的所有権の侵害や、
知的所有権がらみの不正競争についての事件の報道が、
相次いでいます。

特に話題なのが、ワンピースのネタバレサイトの問題ですが、
知的所有権侵害で逮捕者が出て、
「不正な収入」は、3億6千万円以上とも言われています。
逮捕者を出した週刊ジャンプのワンピースがらみの著作権侵害事件。

http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bk1eaaaMdcu2fjae

ただ、この事件から押さえておかなくてはならないのは、
日本の「雑誌の出版流通」の抜け穴と
「引用における著作権法のアプローチ」という問題が、
潜んでいることにあります。

まず「雑誌の出版流通」の問題です。

物流の専門家には「釈迦に説法」ですが、
もともと日本では、週刊誌の発売日に、
首都圏からの距離によって1~2日の遅延が正式に設定されています。

週刊ジャンプを例にとると、
首都圏は月曜日の販売ですが、
福岡、札幌あたりまでが、火曜日の販売で、
(出版社はCMなどの全国告知では、この日を発売日と設定しています)
そして、それより遠方の本州や離島などは、その翌日が販売日です。

その上で、一部の「即売」と言われる雑誌系の取次は、
週刊ジャンプを土曜日の午後には発売できるように、
コンビニや駅売店などに流通させています。
つまり、首都圏の一部では「フライング・ゲット」が合法的に可能なのです。

結局、週刊ジャンプの場合には、
正式な全国発売が「火曜日」にもかかわらず、
首都圏では、その前週の「土曜日の午後」には手に入る状況にあります。

このワンピースのネタバレ事件ですが、画稿の仕込みは、
文芸春秋のように、トーハンから他人の「機密情報」を持ち出す、
といったものではなく、
前述のように、首都圏で普通に売られている週刊ジャンプを、
スキャンすることから始まっています。
つまり「公表されたもの」ではある訳です。

そして、この「公表された画稿」のスキャンデータを
「引用」として使いながら、
「詳細なあらすじ=ネタバレ」(表現が矛盾していますが)を、
運営する自分のサイトに掲載するという行為が、
著作権の侵害にあたるというものです。

サイト側はネット上の広告配信を受けることで、
そのPVやクリックに応じた収入を得る形です。

つまり、「引用」ネタの収集にも、
広告収入の獲得方法にも違法性は無く、
スキャンした紙面の「引用」の仕方と
「詳細なあらすじ=ネタバレ」の掲載が、
著作権の侵害にあたるというものです。

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「引用」のルールも著作権法に記載があるのですが・・・。
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さて、「詳細なあらすじ=ネタバレ」については、
著作権法から、その判断は微妙です。

例えば「書評」や「映画レビュー」はどうでしょうか?
当たり前ですが、書籍や映画というのは、
読んでから、観てからお金を支払う人はいません。
読む前に、観る前にお金を払うものです。

この点から、まず、コンテンツを提供する側に、
「書評」や「映画レビュー」については、
「あらすじの紹介」も含めて、
許容する方向へ、マーケティングの観点からも、
その判断にバイアスがかかっている状態にあります。

法的には「書評」や「映画レビュー」といった二次的な創作物には、
その「引用」についてはルールがあります。
(著作権法の第三十二条「引用」より、
「公表された著作物は、引用して利用することができる」以下ルール)

以下は条文の解説となる文化庁の「著作権なるほど質問箱」の記載です。
①引用する資料等は既に公表されているものであること
②「公正な慣行」に合致すること
③報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること
④引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
⑤カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
⑥引用を行う必然性があること
⑦出所の明示が必要なこと
というのが基本ルールです。

つまり「引用」がメインでは「遵法」として認められる
「評」や「レビュー」には、ならないということになります。

この観点を踏まえて考えると、
具体的にマンガの「引用」と言うのは、
文章的には「フキダシ」と「少々のト書き」しかありませんから、
たいていの場合、画稿部分を使用せずに
「引用して、あらすじを示す」というのは「至難の業」です。

ですから、常識的には「あきらめる」という選択肢になるのかもしれませんが、
一方で、法的な「引用」の範囲には、
「画稿を含む」という解釈も当然、成り立ちます。

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「ネタバレ」という問題についての法的な解釈
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例えば、
(1ページ丸ごとの画稿のスキャン「引用」)
「ああ、ルフィーがピンチ!」
(次のページの画稿のスキャン「引用」)
「走れ!サンジ」
といった「ネタバレサイト」は「引用」についての主従の関係からも、
著作権侵害そのものだといえます。
(今回の逮捕のケースはこのパターン)

しかし、ページを丸ごと「引用」しつつ、
ページ背景への注釈や、
過去のストーリーとの関連、
他の作品との共時性や影響といった「評論」を展開した場合は、
どうでしょうか?

この場合となると、法律運用面からの判断も、
かなり難しいものとなりそうです。

「引用」と「評論」の主従関係の判断が、
「問題ない」という「量と質」になった場合には、
「公正な慣行」とは何か?
という点のみが問題となるからです。

実際、こうした「公正な慣行」が何かについては、
最高裁の判断まで仰ぐことが、多数発生しており、
著作権法の在り方そのものについて、
より明確で厳正な方向へ、
デジタル社会を前提に議論が必要になってきています。

キャンペーン等のマーケティングに関わるものとしては、
「引用」の上手な利用・運用方法や、
「引用」の法的な正当性を理解したうえで、
著作権者との間で「紳士的な許諾」を、
迅速にどう引き出すのかが、
必須のビジネススキルになってきていると言えるでしょう。

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