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宅配便の「ゲームのルール」を変えよう!

2018年8月1日

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フランスの20年ぶりの優勝で、
チーム帰国直後のシャンゼリゼ通りの優勝パレードが、
大いに盛り上がったワールドカップでしたが、
同じ日に、さらなる盛り上がりを見せたのが、
クロアチアチームの「準優勝パレード」でした。

人口約420万人の小国ながら、
1998年のワールドカップ初出場から20年で、決勝にまで進出し、
(日本も20年前のフランス大会が初出場!)
サポーター、国民も納得の「準優勝」だったのでしょう。

首都でのパレードでは、国民の一割以上の55万人が、
喜びを持って出迎えました。

今回のロシアワールドカップは、
準優勝のクロアチアに限らず、
「小国」の活躍が目立った大会だったと言えるでしょう。

ベスト8と出場国の人口ランキングを見てみましょう。
1位: ブラジル 2億900万人
3位: ロシア 1億4400万人
9位: フランス 6500万人 ★優勝
10位:イングランド 5300万人(イングランド協会の範囲)
22位:ベルギー 1135万人
24位:スウェーデン 990万人
29位:クロアチア 417万人 ★準優勝 
31位:ウルグアイ 300万人
(ちなみに,4位は日本、32位はアイスランド34万人)

これをざっくり見ると、サッカーの古豪国と言うのは、
5000万人以上の人口があり、
競技人口も多く、戦略・戦術・育成において長い歴史を持つ、
「経験知」が豊富な国であったということです。

その一方で、今回の大会は、
ベスト8の半分を人口1,000万人レベルか、
それ以下の「小国」が占めており、
特にヨーロッパの小国は、自国リーグが小規模であっても、
「ユーロ圏」のスペイン、イタリア、イングランドといった、
世界最高レベルのリーグで活躍している選手を代表の中心にすることで、
これまでのサッカー古豪国と遜色のない戦力を、
確保できるようになってきています。
(南米のウルグアイは、23人の代表のうち自国リーグの所属は2人のみ、
スペイン語圏なのでスペインを中心に、
イタリア、フランスのチームからも招聘)

また、戦術・育成面では、
アルゼンチンと引き分けたアイスランドから推測すると、
国民34万人のアイスランドにおいて、
サッカー好適年齢男子(15~40歳)は数万人となりますから、
実は、3万人程度が真面目にサッカーに取り組めば、
ワールドカップ予選を勝ち抜ける「戦略と育成方法」があると考えたほうが、
リーズナブルと言うことになります。

実際、アイスランド(実はIT大国)では、
・指導者には世界最高のUEFAのコーチング資格取得を推奨、援助し、
 幼児クラスにも極力そのコーチがつく
・有資格者による少人数の指導体制を確保
・選手一人ひとりのレベル別の試合設定、練習システムの確保
・5~16歳までの子供に家庭学習用の技術面でのDVDを配布
といった特徴があると言われています。

ここにあるのは徹底した「情報の共有と効率化」といえます。

つまり、アイスランドの例は、
明らかにこれまでとは、
サッカーで代表チームを強くするという
「ゲームのルール」が変わったことを意味しています。

古豪国伝統の多人数のトライアンドエラーによる「経験知」から、
少数でも「情報の共有と効率化」が、
サッカーという世界では有効であることを示しています。

さらに、今回のワールドカップで、
このトレンドを後押しして、明確に分かり易くしたのが、
試合におけるITの活用です。

今大会の169ゴールのうち、22ゴールがPKによるものであり、
前回大会と比較してもこの数字は非常に高いものです。
2014年ブラジル大会では、
全171ゴールのうち12ゴールがPKによるものでしたから、
これは「VARシステム」が主審を助けた結果と言えるでしょう。

サッカーの試合におけるレフリングのIT化は、
今回のワールドカップで本格化したと言えますが、
FIFAは数年かけて着実にIT化を進めてきました。

2013年ごろから日本でも、国際試合やJリーグの試合では、
副審(=ラインズマン)のフラッグには、
日本の電波法をクリアした「シグナルビープシステム」という、
主審とのコミュニケーションシステムが装備されていて、
副審のオフサイドなどの「フラッグ」と同時に、
主審の胸の受信機が振動して、ビープ音を発するようになっています。

これらの使い勝手の良さを試合で実証しながら、
マルチカメラによるゴールの診断のCG化や、
多視点のデジタルビデオシステムによる反則の有無の確認が、
スピーディーに行えるようになったことで、
「VARシステム」の採用になったのが、今回の大会です。

この試合のIT活用により、
これまで「経験知」で、得で効果的とされてきた、
さまざまな反則を含む「ずる賢さ」(=マリーシア)を、
ハッキリと「反則」と認定するということが、
可能となりました。

できるだけ文字通りのサッカーの「ルール」で、
試合が行われるようになったと言えます。

これは、当然ながら「経験知」が豊富な、
古豪国には「不利」に働きますから、
この点においても、新興の小国に有利な大会であったと言えるでしょう。

情報の共有とITの活用は、
世界のさまざまな「ゲームのルール」を変えているようです。

【破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略】
葉村 真樹 (著)
http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bvthaaaLzqnHaGab

外資系企業の日本進出をサポートしてきた著者が、
これまでの「知見」を統合的に俯瞰して、
「デジタルインフラ」や「働き方改革」により変わっていく、
新しい環境やルールのなかで、
これからの「適者生存」戦略を具体的に示した好著。

全ての業界で「成功経験」(=経験知)が通用しなくなり、
それどころか「成功体験」こそが、
失敗への最短距離になりつつある現状を、
先端事例を挙げながら、紐解いていきます。

夏休みに、しっかりと「自分事」として読んでおきたい一冊。
http://nx57.asp.cuenote.jp/c/bvthaaaLzqnHaGab

◆今日の話題◆
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通販受取ロッカーが「宅配のルール」を変える?
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ドン・キホーテが「ユックス(Yutori Experience)」という、
フリースペースと宅配受取ロッカーを組み合わせた、
月額1,000円(Wi-Fiの利用は+200円)の新たなサービスを開始します。

これは、サテライトオフィスとして、
フリースペースを「書斎」として使いながら、
宅配受取ロッカーを「玄関」替わりにして、
通販購入商品を受け取るという、
いわば「家」の機能の一部を切り出したサービスです。

現在はMEGAドン・キホーテ ラパーク成東店の一部を、
「ユックス」として改装して、
試験的なサービスを開始しています。

仕事中に通販商品が届いても、
宅配業者にはロッカーに「入れてもらう」だけなので、
(手元のスマホには、ロッカーから通知と「鍵」がとどく)
仕事も中断されず、保管も安心、
大型駐車場を備えている店舗なので、
仕事帰りの商品の持ち帰りも「容易」という流れです。

ユーザーがフリースペースに行かないときでも、
宅配受取ロッカーには1週間保管できるので、
自分の「時間のスキマ」で引き取りに行くことができるという、
「計画性」のある人には、便利な仕組みです。

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宅配、宛名配達、ポストへの配布という「業務」の違い
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「モノ」を家に配ると言う点では、
「通販の宅配」も「新聞や郵便・DM系」の配達も「ポスティング」の配布も、
「同じ仕事」というか「同様の仕事」であると思いがちでしょう。

しかし、このそれぞれの「配る」という仕事は、
そのカテゴリーによって「気働き」の方向に大きな違いがあります。

まず「通販の宅配」ですが、
箱モノを運び、対面で受領印をもらうのが基本ですから、
再配達も含めて、顧客に対応して、
とにかく徹底してタスクを「つぶしていく」感覚が重要です。

いっぽう「新聞や郵便・DM系」は、
早く宛名の住所に、正確に配ることが大切で、
一人で丁寧に確認して「正確性を担保する」という責任感が第一。

「ポスティング」については、
配布指示・範囲に忠実に、効率良く配布するという、
飽きずに継続的に繰り返し作業を正確に行う「真面目さ」など。

大雑把にまとめると、それぞれに、
上記のように「働く気分の方向性」が異なると思われます。

これらの気働きの「方向性」が異なる各種の「モノを配る仕事」を、
受取側の仕組みを変えることで、
ほぼ、同じ感覚の仕事にできる可能性があるのが、
「宅配受取ロッカー+IT活用」なのです。

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「宅配受取ロッカー+IT活用」は、日本の「ロジスティクス」を変える
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ある地域の「宅配物」を、
一か所の宅配受取ロッカーに届けるとしましょう。
そうすると、この働き方(と気働き方)は、
集合住宅への「新聞、郵便・DM系」とあまり変わりません。

そして、受取り主の固有のロッカーにお届けではなく、
ロッカー番号と荷物のタグをブロックチェーンなどのIT活用で紐づけ、
受取り主のスマホに「鍵」をおくることができれば、
作業者の働き方は「ポスティング」に近いものとなります。

つまり「再配達が無くなる」という、
官僚やマスコミ的に分かり易い効果だけでなく、
宅配や配達の現場では、仕事の「自己検証」が軽減され、
なおかつ主導的、計画的に仕事が行えるようになるので、
「働き手」のストレスが大幅に削減されるという、
効果が期待できるのです。
(つまり「働き手」の潜在的な母数を大きくすることも可能になる)

「設置が必要」「重い」「かさばる」「代引決済」など、
「玄関」までの宅配が、本当に必要なものはともかくとして、
通常の宅配商品が「宅配受取ロッカー+IT活用」のシステムを、
利用するようになると、
日本の「ロジスティクス」は、大きく前進するものと思われます。
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新しい個人情報意識の時代に対応する「セキュアDM」
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